サイクリング、グルメ旅、読書かな?
僕は、そういう楽しみが一つもないんだよね。
これからは「自分が何をしたいのか?」が問われる時代だよ?
今後、AIやロボティクスの進化により「これから先、仕事があるのかな?」と不安に感じられる方もいるかと思います。しかし、そんな時代でも、自分らしく楽しく生きていくためにはどうしたら良いのでしょうか。
そこで今回のテーマは、こちらですね。
【書評】「モチベーション革命」の完全まとめ。学びと考えたこと/尾原和啓
この記事を読めば、あなたがこれからの時代を楽しく生きていくヒントが掴めるかもしれません。
詳しい内容は、「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)」を手に取り、実際に読んで見てください。
「これから、どうやって生きていけばいいのか。」と不安を感じる方には、必ず役に立つ一冊です。
また本書は、「Kindle Unlimitedへの無料登録」でも読むことができます。(2021年2月28日、現在)
著者のプロフィール
まず、本書の著者である尾原和啓についてご紹介します。
・京都大学大学院工学研究科応用人工知能論講座修了。
・阪神・淡路大震災時の避難所ボランティアの経験から、仕組みやプラットフォームに強い興味を抱く。
・マッキンゼー・アンド・カンパニー、リクルート、Google、楽天などを経て現職。
・インドネシア・バリ島在住。
・IT批評家・藤原投資顧問シニアアドバイザー
まさに、グローバルエリートです。
私も、何回も読み返しました(笑)
1.一昔前と現在の価値観の相違
2.やりたいことがない人には辛い時代
3.休むことは仕事の一つである
モチベーション革命を読んだ学び
一昔前と現在の価値観の相違
じゃあ、昔はどうだったの?
それは、その時代の社会情勢が異なるからです。
最近の若者の多くが、ワークライフバランスを意識し「どうすれば、自分の人生を楽しく過ごせるのか?」を考えています。しかし、この価値観は、一昔前にはなかった価値観です。
このことについて、本書の中で次のように述べられています。
団塊世代より10年以上も上の彼らは、戦後の何もなかったころに、欲望と共に成功に向かって駆け抜けました。 お金を稼ぎたい、広い家を建てたい、いいクルマを買いたい、きれいな女性を抱きたい。欲望への飢餓感と上昇志向と共に成り上がっていきました。ないものを、いかに埋めるか。それが最大のモチベーションだったのです。
しかし、時代は大きくうつり、今の30代以下は団塊世代以上とは全く異なる価値観を持っています。生まれたころからすでに何もかもが揃っていたので、物や地位などを欲して頑張ることはない。 埋めるべき空白が、そもそもないのです。
たしかに、私達の世代は、生まれ時から何でもありました。
新しく家を買いたいと思えば、不動産会社に相談し買える。
テレビを見たいと思えば、お茶の間にテレビがある。
ゲームが欲しいと思えば、電気屋に行けば買える。
つまり今の若い世代は、何でも揃っている世代です。これらは、私達の生活を豊かにし、生活を支えてくれています。しかしその一方で、「何に、モチベーションを感じればいいのか?」が分かりにくい時代でもあります。
また、そういった人々の努力により、私達の生活は成り立っています。
どこにモチベーションを抱けばいいんだろう?
やりたいことがない人には辛い時代
本書の中で、次のような記述があります。
厳しい言い方になりますが、やりたいことがない人にとっては、これからの時代は生き辛いでしょう。
上の世代では、別にやりたいことなんてなくても、与えられたことをこなして、人より良い結果を出せればそれで十分成功できました。大きな目標は誰かが掲げてくれたので、必死に「達成」を追い求めれば幸せでした。
しかし今は、「何が楽しいの?」「何をやりたいの?」ということを常に問われ、すべて自分で決めていかなければいけない時代です。
右向け右で、固定された目標に向かって歯をくいしばって頑張る人よりも、好きなことに夢中でいつも楽しそうな人のほうが、魅力的になっていきます。
これが意外と難しいんですよね。例えば、今の中高生に、「何かしたいことないの?」と聞いても「特にない。」と返事がきます。またこれは、大人も同様です。
では、そんな時代をどうすれば楽しむことができるのでしょうか。それは、やはり自分の中で楽しいこと、やりたいことを試行錯誤するしかありません。
僕は、旅行とか行きたいけど。でも、時間もお金もないし。
休むことは仕事の一つである
じつは、このような考え方を元にビジネスに着手している企業が本書では紹介されています。
シリコンバレーでは、残業ゼロ、週休3日の会社も珍しくありません。また、彼らは仕事が終わったら一切電話に出ないことも多々あります。これは、サービス残業に慣れきっている日本人の私たちからすれば「労働時間が短くて、仕事が成立するのか」と疑問に思うかもしれません。
彼らは仕事を休んでいる間、ただ家でのんびりとしているわけではないのです。社員にしっかり休暇をとらせるという会社の目的には、「休んでいる間に、街でユーザーをしっかり観察してきてね」という意図が込められているのです。
つまり、休んでいる間に「インサイト」を発見してくるという〝仕事〟が課せられているということでもあるのです。
※インサイトとは:購買意欲のツボ
日本の企業では「休み」といえば、「体を休め、次の日の仕事に備える」といった感じがあります。
もちろん、そういった休み方を否定するわけではありません。実際、体を使う仕事だと休みの日くらい体を休めておかないと次の日の仕事もできないですもんね。しかし、そういった休み方では、自分のやりたいこと、熱中したいことに時間が取れません。
結果として、会社と家の往復になってしまい、新しいアイデアは生まれず、新しい価値は生まれず、新たなモチベーションも生まれません。ですが一方で、シリコンバレーのような働き方を実践している会社ではどうでしょうか。他の会社が思いもつきもしないアイデアを思いつき、それを実現するために彼らは高いモチベーションを覚えます。
あったら、そこに就職したいなぁ。
それについても本書で記述があります。
例えば、有機野菜など安全食材の宅配サービスで知られる「オイシックス」では、「50パーセント社員」制度を実施しています。1年のうち 50 パーセントはオイシックスの社員として働き、 50 パーセントは世界中を旅したり、大学での研究に打ち込んだりして、「インサイト」をたくさん拾ってこよう、ということです。
Yahoo!でも、「週休3日」や「新幹線通勤」を実施して、ユーザーが潜在的に求めているものをしっかり観察する時間や空間をわざわざ設けています。こういった動きは、今後あらゆる業界で増えていくでしょう。もはや、終わらない仕事に忙殺され、オフィスのデスクで残業していては、新しい価値は生み出せなくなってきているのです。
このように、企業レベルでも新しいモチベーションを創出できるのかもしれません。
「企業単位」では、休みの日を利用し、インサイトを増やし、新しいアイデアを形にするということにモチベーションを創出するってことだね!
おっしゃるとおりです!!
いっちー教授の考えたこと
「これからは、いかに高いモチベーションを持てるのかが勝負だなぁ。」と考えました。
たしかに、一昔前の日本人が持っていた価値観と現在の日本人が持っている価値観は大きく違います。またその価値観の違いが、「何に、モチベーションを感じるのか?」という違いにも絡んできます。そういった意味で、これからの時代を生きる私達は、自分のやりたいことを見つけ、実践していかなければなりません。
また企業レベルでみれば、経営者は「労働者に休日を与えるのが難しい…。」「有給なんて出したくない…。」などと考えるのは大きな機会損失です。むしろ、そういった休みを労働者に与えることが、新しいビジネスにつながるのかもしれません。
モチベーション革命のまとめ
最後に、「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)」の3つの学びを確認しておきましょう。
1.一昔前と現在の価値観の相違
2.やりたいことがない人には辛い時代
3.休むことは仕事の一つである
今回ご紹介した内容は、本書の中のほんの一部にすぎません。
なので、ぜひ皆さんも、「モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)」を手にとって読んでみてください!
今回は、以上です。
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