今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】内発的動機づけと外発的動機づけの違いとは?」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに内発的動機づけ・外発的動機づけに関する基本問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.人前で楽器を演奏することが楽しくて、駅前での演奏活動を毎週続けた。これは、内発的動機づけによる行動である。
2.お小遣いをもらえることが嬉しくて、玄関の掃除を毎日行った。これは、内発的動機付けによる行動である。
3.出席するたびにシールをもらえることが楽しくて、ラジオ体操に毎日通った。これは、内発的動機付けによる行動である。
4.絵を書くことが楽しくて、時間を忘れて取り組んだ。これは、外発的動機付けによる行動である。
5.成功すれば課長に昇進できると言われ、熱心に仕事に取り組んだ。これは、内発的動機づけによる行動である。
答え)1.人前で楽器を演奏することが楽しくて、駅前での演奏活動を毎週続けた。これは、内発的動機づけによる行動である。
1限目:自分から進んでやりたいと思うのは内発的動機づけ
まず、内発的動機づけという考え方についてわかりやすく解説していきます。
選択肢の「1」に注目してください。
1.人前で楽器を演奏することが楽しくて、駅前での演奏活動を毎週続けた。これは、内発的動機づけによる行動である。
この選択肢は、正解です。
ではまず、内発的動機づけか、外発的動機づけなのかを見極めるポイントについて注目していきましょう。それぞれの違いは、次のように言うことができます。
内発的動機づけ→自分から進んでやりたいと思う。
外発的動機づけ→外部から受け取る報酬を求めてやりたいと思う。
このことを押さえたうえで、選択肢の「1」にもう一度注目してみましょう。
1.人前で楽器を演奏することが楽しくて、駅前での演奏活動を毎週続けた。これは、内発的動機づけによる行動である。
選択肢の「1」では、人前で楽器を演奏することで、外部からは何も報酬を受け取っていないことがわかります。むしろ、外部に左右されることなく、自分から進んで人前で楽器を演奏しているのだとわかります。なので、「内発的動機付けによる行動である」ということができます。
このことを押さえた上で、次の問題を解いてみましょう。
2限目:お小遣い目当ての行動は外発的動機づけである
続いて、選択肢の「2」に注目してください。
2.お小遣いをもらえることが嬉しくて、玄関の掃除を毎日行った。これは、内発的動機付けによる行動である。
この選択肢は、不正解です。
お小遣いは、外部から受け取る報酬であり、それを得ることで玄関の掃除を毎日行う意欲が高まっていると伺えます。なので、この選択肢の行動は、外発的動機づけによるものだと考えられます。
なので今回は、外発的動機づけによる行動であるということができます。
3限目:シールをもらうために動くのは外発的動機づけ
続いて、選択肢の「3」に注目してください。
3.出席するたびにシールをもらえることが楽しくて、ラジオ体操に毎日通った。これは、内発的動機付けによる行動である。
この選択肢は、不正解です。
シールをもらえるということは、外部から報酬を受け取っているということに相当します。
つまり、選択肢の「1」のお小遣いと同様に考えれば良いということです。またこの選択肢は、シールを得ることでラジオ体操に毎朝通う意欲が高まっていると伺えるため、外発的動機付けによる行動であると考えることができます。
4限目:自分から進んで絵を書くのは内発的動機づけである
続いて、選択肢の「4」に注目してください。
4.絵を描くことが楽しくて、時間を忘れて取り組んだ。これは、外発的動機付けによる行動である。
この選択肢は、不正解です。
今回の選択肢では、絵を描くことで外部からの報酬も罰も何も受け取っていません。
つまり、外部に左右されずに自分自身から進んで絵を描いていると分かります。なので今回の選択肢は、外発的動機づけによる行動ではなく、内発的動機づけによる行動であるということができます。
また、外部からの報酬がないこともポイントですね!
5限目:昇進するために頑張るのは外発的動機づけである
最後に、選択肢の「5」に注目してください。
5.成功すれば課長に昇進できると言われ、熱心に仕事に取り組んだ。これは、内発的動機づけによる行動である。
この選択肢は、不正解です。
今回の選択肢のように、昇進できると言われることは、外部から受け取る報酬に相当します。
つまり、昇進するために仕事に取り組む意欲が高まっているため、外発的動機付けによる行動であるということができます。
したがって選択肢の「5」は、内発的動機づけによる行動ではありません。
だからこそ、外発的動機づけによる行動であるということができます。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】内発的動機づけと外発的動機づけの違いとは?」のおさらいをしておきましょう。
1.人前で楽器を演奏することが楽しくて、駅前での演奏活動を毎週続けた。これは、内発的動機づけによる行動である。
2.お小遣いをもらえることが嬉しくて、玄関の掃除を毎日行った。これは、外発的動機付けによる行動である。
3.出席するたびにシールをもらえることが楽しくて、ラジオ体操に毎日通った。これは、外発的動機付けによる行動である。
4.絵を描くことが楽しくて、時間を忘れて取り組んだ。これは、内発的動機付けによる行動である。
5.成功すれば課長に昇進できると言われ、熱心に仕事に取り組んだ。これは、外発的動機づけによる行動である。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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