福祉イノベーションズ大学の教授のいっちーです!
今回のテーマは、「日常のストレスとの上手な付き合い方 – レジリエンススキルを高めるABCDE理論」です。
ぜひ、最後までお付き合いください!
レジリエンスとは何か? – 現代社会における重要性
レジリエンス:困難に立ち向かう力
レジリエンスは、厳しい状況に直面しても柔軟に対応し、乗り越える能力です。これは、特に変動が激しく不確実な現代社会で非常に重要なスキルとされています。例えば、学校や友達との関係で問題が起きた時、落ち込むのではなく、前向きに解決策を見つけようとする姿勢がレジリエンスの一例です。
VUCA時代とレジリエンス
VUCA(変動性、不確実性、複雑性、曖昧性)という言葉が、今の時代を表しています。このような環境では、予測不能な出来事に直面することが多いため、レジリエンスが必要不可欠です。たとえば、新型コロナウイルスの流行時、多くの人々が未知の状況に適応し、日常を変える必要がありました。このような変化に柔軟に対応できるのがレジリエンスの力です。
レジリエンスの日常生活への適用
日常生活においても、レジリエンスは重要です。学校のテストで思うような成績が出なかった時や、友達とのトラブルがあった時に、落ち込むのではなく、次にどう改善するかを考えることが大切です。このような状況でポジティブな考え方を持つことが、レジリエンスを高め、より良い結果をもたらします。
ABC理論 – 出来事に対する感情の影響
同じ出来事、異なる反応
人は同じ出来事にも、それぞれ異なる反応を示します。たとえば、会議に遅刻する部下に対して、ある人は怒りを感じ、別の人は心配するかもしれません。これは、個人の考え方やものの見方が反応を左右するためです。
モノの見方の影響
私たちの考え方は、育った環境や経験によって形成されます。偏った見方は感情や行動に影響を与え、ストレスに対処する能力を下げることがあります。例えば、否定的な考え方を持つ人は、小さな問題にも過剰反応してしまうことがあります。
レジリエンスへの影響
レジリエンスを高めるには、出来事に対する偏った見方を避け、冷静に考えることが重要です。予期せぬ出来事や失敗に直面したとき、冷静な判断を下す能力は、レジリエンスの向上に直結します。
偏ったものの見方を変える
ものの見方の原因
私たちのものの見方は、育ってきた環境や経験、そして意識下の思考によって形成されます。たとえば、親や友達の影響で、物事をポジティブに捉えることが多い人もいれば、否定的に捉える人もいます。
認識の偏りとストレス
ものの見方が偏ると、感情や行動に影響を与え、ストレスに対する対応力が低下します。問題に直面した時、冷静な判断ができなくなることがあります。
レジリエンスの向上
レジリエンスを高めるためには、偏ったものの見方を避け、冷静に事実を考える必要があります。日常生活で意図的にポジティブな見方を心がけることが、ストレス耐性を高め、困難に対処する力を育てます。
ABCDE理論
考え方を問い直す
私たちが自動的に持つ考え方が常に正しいとは限りません。日常生活で起こる様々な出来事に対し、自分の反応を見直すことは、偏った見方を正す第一歩です。
否定的な見方を変える
否定的な「B(ものの見方)」が非合理的であれば、それに対して肯定的な「D(異議)」を考え、反論することで、感情や行動が変わります。例えば、失敗を経験した時に「これは学びの機会だ」と考えるのが、肯定的な反論です。
建設的な結論を導く
「D(異議)」によって、新たな「E(結論)」を導き出すことで、ポジティブな行動や感情が生まれます。例えば、困難な状況でも「何か良いことがあるはず」と考えることで、建設的な行動に繋がる可能性が高まります。
レジリエンスを高める生活へ
日常でのレジリエンス
日々の生活の中で、レジリエンスを意識して高めることが重要です。たとえば、学校での小さな失敗を乗り越えることから始めることができます。
ポジティブな思考の習慣
ポジティブな思考を日常的に心がけることで、ストレスに対する耐性が自然と高まります。小さな成功を積み重ねることで、自信を育てることができるのです。
持続可能なメンタルヘルス
レジリエンスを高めることは、長期的なメンタルヘルスの維持につながります。日常生活の中で自己反省や自己改善を行うことで、心の健康を守ることができるのです。
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