今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】人口転換・人口ボーナス、人口オーナスについて解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに人口に関する基本問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.人口転換とは、多産多死から少産多死を経て、少産少死への人口動態の転換を指す。
2.世界人口は、国連の予測では2020年以降減少すると推計されている。
3.第二次世界大戦後の世界人口の増加は、主に発展途上国の人口増加によるものである。
4.日本人口は、高度経済成長期以降減少が続いている。
5.人口ボーナスとは、人口の年齢構成が経済にとってマイナスに作用することをいう。
答え)3.第二次世界大戦後の世界人口の増加は、主に発展途上国の人口増加によるものである。
1限目:人口転換の3つのプロセス
まず、人口転換とは何なのかについてわかりやすく解説していきます。
選択肢の「1」に注目してください。
1.人口転換とは、多産多死から少産多死を経て、少産少死への人口動態の転換を指す。
この選択肢は、不正解です。
人口転換とは、近代化が進展する国や地域において、人口の自然増加構造が「多産多死」から「多産少死」を経て「少産少死」、つまり高出生率・高死亡率から低出生率・低死亡率へと大きく転換することを指します。
ボイントは「多産多死→多産少子→少産少死」の流れです。
社会福祉士国家試験では、この流れのうち、どれかを変えて引っ掛けてこようとします。
2限目:世界の人口は、今後増える
次に、世界の人口について確認しておきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.世界人口は、国連の予測では2020年以降減少すると推計されている。
この選択肢は、不正解です。
世界人口は国連によれば、2015年時点で約74億人を達し、推計値で2020年には約78億人、2030年には約82億人にまで増加すると推計されています。
一方で、世界の人口は増えるのに対し日本の人口は減少傾向にあります。
3限目:世界人口は発展途上国を中心に増加する
次に、世界人口の中でどこが最も人口が増加するのかについて確認しておきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.第二次世界大戦後の世界人口の増加は、主に発展途上国の人口増加によるものである。
この選択肢は、正解です。
第二次世界大戦後の世界人口は、国連によれば発展途上国を中心に人口増加すると言われています。
例えば、どこの国が発展途上国なの?
欧米や日本などが先進国です。
4限目:日本人口は2010年から減少傾向
次に、日本人口の減少について確認していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.日本人口は、高度経済成長期以降減少が続いている。
この選択肢は、不正解です。
日本の人口は、国連によれば1967年に1億人を超え、1983年には1億2000万人を超えました。その後、2009年に1億2856万7000人まで達し、2010年から人口減少が始まっています。
しっかり覚えておかないと…(;^ω^)
5限目:人口ボーナスは経済的に有利な状態
最後に、人口ボーナスについてわかりやすく解説していきます。
選択肢の「5」に注目してください。
5.人口ボーナスとは、人口の年齢構成が経済にとってマイナスに作用することをいう。
この選択肢は、不正解です。
人口ボーナスとは、従属人口が低い人口構造にある国が、経済成長するのに有利な状態にあることを意味する概念です。
でも、従属人口が低いとなんで経済成長するのに有利なの?
一方で真逆の意味として、人口オーナスという概念もあります。
従属人口が増え、働き盛りの生産年齢人口が減少している状態のことを指します。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】人口転換・人口ボーナス、人口オーナスについて解説」のおさらいをしておきましょう。
1.人口転換とは、多産多死から多産少死を経て、少産少死への人口動態の転換を指す。
2.世界人口は、国連の予測では2030年まで増加すると推計されている。
3.第二次世界大戦後の世界人口の増加は、主に発展途上国の人口増加によるものである。
4.日本人口は、2010年から人口減少が始まっている。
5.人口ボーナスとは、従属人口が低い人口構造にある国が、経済成長するのに有利な状態にあることを意味する概念である。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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