今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく解説】介護医療院は何を目的にした施設なのか」です。では、授業を始めていきましょう。

*今回の記事の構成として、初めに認知症施策に関連する基本問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.オレンジプランは、認知症高齢者施策として介護保険制度の創設と同時に策定された。
2.認知症カフェとは、認知症ケアに当たる介護職員の処遇改善の道のりを示すものである。
3.認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し認知症の人や家族を温かく見守り支援する応援者である。
4.認知症ケアパスとは、認知症の人やその家族を支援するため認知症の人と家族、地域住民、専門職とのだれでもが参加できる場をいう。
5.新オレンジプランでは、若年性認知症施策については言及されていない。
答え)3.認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し認知症の人や家族を温かく見守り支援する応援者である。

そこで今回は、国の認知症施策について理解を深めておきましょう。

1限目:オレンジプランは認知症の人が住みやすい社会にする考案
まず初めに、「オレンジプラン」について学習しておきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.オレンジプランは、認知症高齢者施策として介護保険制度の創設と同時に策定された。
この選択肢は、不正解です。
まず、それぞれの策定された時代について確認しましょう。オレンジプランは「2012年9月」に策定されました。
また介護保険法が国会で成立したのは「1997年12月」なので、介護保険制度の創設と同時に策定されるというのは誤りです。

そもそも、オレンジプランって何?

ポイントは、オレンジプランの内容は「認知症の人に対するプラン」であるということです。
オレンジプランという名称からは、認知度の内容だとはなかなか理解できません。しかし、オレンジプランに盛り込まれている内容は「認知症」のことなので、覚えておいてください。
2限目:認知症カフェは認知症の人やその家族が集まる場所
次に、「認知症カフェ」について確認しておきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.認知症カフェとは、認知症ケアに当たる介護職員の処遇改善の道のりを示すものである。
この選択肢は、不正解です。
認知症カフェとは、認知症地域支援推進員等と呼ばれる人が企画する、認知症の人やその家族が集まる場所をいいます。地域によっては、認知症カフェという言い方はせず、「オレンジカフェ」と呼んでいる場所もありますが、内容は同じです。



自助グループとは
同じ問題を抱える人たちが集まり、相互理解や支援をし合うグループのことを言います。
3限目:認知症サポーターは認知症の人や家族を支援する応援者
次に、「認知症サポーター」について学習しておきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し認知症の人や家族を温かく見守り支援する応援者である。
この選択肢は、正解です。
認知症サポーターとは、認知症に関する正しい知識と理解をもち、認知症の人やその家族に対して、できる範囲で手助けをする人を指します。
また認知症サポーターになるためには、およそ90分の養成講座を受講しなければなりません。そして、この養成講座自体は誰でも受講することが可能です。
一人でも多くの人に、認知症に関する知識を持ってもらうために国が積極的に進めている施策です。


4限目:認知症ケアパスは介護職員の処遇改善の道のり
次に、「認知症ケアパス」について確認しておきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.認知症ケアパスとは、認知症の人やその家族を支援するため日常の人と家族、地域住民、専門職とのだれでもが参加できる場をいう。
この選択肢は、不正解です。
皆さん、この選択肢の説明文が何を指してるのか分かりますよね?そうです。この説明文は、「認知症カフェ」の説明です。
認知症ケアパスとは、認知症のケアに当たる介護職員の処遇改善の道のりを示すものです。
要するに、認知症の人の状態に応じた適切な対応の流れのことを指します。





5限目:新オレンジプランは若年性認知症施策について言及されている
最後に、新オレンジプランについて確認しておきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.新オレンジプランでは、若年性認知症施策については言及されていない。
この選択肢は、不正解です。
正解は、「新オレンジプランでは、若年性認知症施策については言及されている。」です。
一般的に、認知症というと高齢者の方に多い印象があります。しかし、認知症はそればかりではありません。
認知症の中には、「若年性認知症」といって、65歳未満で発症する認知症もあります。
そこで、オレンジプラン(2012年)から新オレンジプラン(2014年)にかけて、若年性認知症については言及されています。つまり、若い人に対する認知症施策も進められているんです。

ところで、新オレンジプランって、オレンジプランの新しいバージョン?




だから、あまり内容に大きな変化がないのかな??
まとめ
最後に今回のテーマである「【簡単に解説】認知症ケアパス・オレンジプランとは?」のおさらいをしておきましょう。
1.オレンジプランは、2012年に策定された。
2.認知症カフェとは、人中の人やその家族を支援するため日常の人と家族地域住民専門職とのだれでもが参加できる場をいう。
3.認知症サポーターとは、認知症について正しく理解し認知症の人や家族を温かく見守り支援する応援者である。
4.認知症ケアパスとは、認知症ケアに当たる介護職員の処遇改善の道のりを示すものである。
5.新オレンジプランでは、若年性認知症施策については言及されている。


福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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