今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「試験に出題される「気分」の特徴について簡単に解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに気分と情動に関する基本問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1.気分が生起した原因は曖昧である。
2.気分は、はっきりした生理的な反応を伴う。
3.気分は、急激に生起し数秒間で消失する。
4.気分の典型例は怒りである。
5.情動は、表情にはっきりと表れやすい。
答え)1.気分が生起した原因は曖昧である。
答え)5.情動は、表情にはっきりと表れやすい。
1限目:気分の原因は曖昧である
まず、気分の原因とは何なのかについて確認していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.気分が生起した原因は曖昧である。
この選択肢は、正解です。
選択肢のように、気分が生起した原因を厳密に特定することは難しいと言われています。特に気分の原因は、外的刺激が原因の場合もあれば、気質や性格が原因の場合もあるなど本当に様々なんです。
どうやって接したらいいかわからない時もあるよね。
2限目:気分によって引き起こされるもの
次に、気分によって引き起こされるものについて確認していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.気分は、はっきりした生理的な反応を伴う。
この選択肢は、不正解です。
選択肢のように、気分は多くの場合、はっきりとした生理的な反応を伴うことはありません。
つまり、そう快な気分の時に必ずしも汗をかくとは限りませんし、抑うつな気分のときに必ずしも筋肉が緊張するとも限らないということです。
しかも、人によって感じることも違えば、身体の反応も変わるはずだよね。
全ての人間が同じ個体ではないので、違いがあって当たり前ということなんです。
3限目:気分の生起の仕方について
次に、気分の生起の仕方について確認していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.気分は、急激に生起し数秒間で消失する。
この選択肢は、不正解です。
気分の生起の仕方は、多くの場合において「穏やかなものである」と言われています。
つまり、今怒っている状態にある人が、5秒後にその状態がなくなっているといった急激な変化はみられないということです。
4限目:気分の典型例は2種類ある
次に、気分の典型例について確認していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.気分の典型例は怒りである。
この選択肢は、不正解です。
気分の典型例は、そう快(高揚)と抑うつ(落ち込み)の2種類があるということを押さえておきましょう。そのため選択肢のように、怒りのみが気分の典型例というのは誤りです。
また気分はよく「波」にたとえられることがあります。つまり、波が上に上がったときはアップ(そう快、高揚)し、波が下に沈むときはダウン(抑うつ、落ち込み)すると言われています。
人の気分を「波」として考えるとわかりやすいよね!
5限目:情動は表情に表れる
次に、情動について確認していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.情動は、表情にはっきりと表れやすい。
この選択肢は、正解です。
情動は急激に生起して、表情の動きに強く影響すると言われています。
情動とは
心理、身体的表出を伴うような、一時的で急激な感情の動きを指します。
例えば、相手が起こっているときであれば、顔を見れば「この人、怒っているのかな?」と気づくことがありますよね?それがまさに、情動が表情に表れているということなんです。
情動は、表情に表れやすいんだね!
情動と気分は似ているようだけど、そういう違いがあるんだね。
まとめ
最後に今回のテーマである「試験に出題される「気分」の特徴について簡単に解説」のおさらいをしておきましょう。
1.気分が生起した原因は曖昧である。
2.気分は、はっきりした生理的な反応を伴うことはない。
3.気分の生起の仕方は、穏やかなものである。
4.気分の典型例は、そう快(高揚)と抑うつ(落ち込み)の2種類である。
5.情動は、表情にはっきりと表れやすい。
なので早い段階でこれらの報告の内容については押さえておきましょう。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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