今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】バーンアウト症候群とは?その症状について解説」です。では、授業を始めていきましょう。

*今回の記事の構成として、初めにバーンアウト症候群(燃え尽き症候群)に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1.バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)は、対人援助職に生じることは少ない。
2.バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)では、援助対象者一人ひとりの感情に配慮した行動が取りづらくなる。
3.バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)では、極度の身体的疲労は示すが、情緒的問題は少ない。
4.バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)は、個人の能力やスキル不足が主な原因であり、職場環境の影響は小さい。
5.バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)では、仕事に対する個人的達成感の低下が生じる。
答え)2.バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)では、援助対象者一人ひとりの感情に配慮した行動が取りづらくなる。
答え)5.バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)では、仕事に対する個人的達成感の低下が生じる。


1限目:バーンアウト症候群は対人援助職で生じやすい
まずバーンアウト症候群とは、どのような人が生じやすいのかについて確認していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.バーンアウトは、対人援助職に生じることは少ない。
この選択肢は、不正解です。
バーンアウト症候群は、フロイデンバーガーの提唱した症候群で、医療や福祉、教育などの対人援助業務に従事している人であれば生じやすいとされています。





2限目:バーンアウト症候群の症状について
次に、バーンアウト症候群の症状について学習していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.バーンアウトでは、援助対象者一人ひとりの感情に配慮した行動が取りづらくなる。
この選択肢は、正解です。
バーンアウト症候群では、身体的、精神的消耗から自分の身を守るのが精一杯で、援助対象者やその家族などと接したくないような態度や思いやりのない態度をとることが多くなると言われています。


3限目:バーンアウト症候群=身体・精神的疲労
次に、バーンアウト症候群の症状の特徴について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.バーンアウトでは、極度の身体的疲労は示すが、情緒的問題は少ない。
この選択肢は、不正解です。
バーンアウト症候群では、極度の身体的疲労とともに、情緒的問題も生じると言われています。
また、マスラックによる「極度の心理的疲労と感情の枯渇を示す症候群」という定義が引用されることが多いくらい、バーンアウト症候群は身体的・精神的疲労を起こすと言われています。


4限目:バーンアウト症候群が生じる原因
次に、バーンアウト症候群が生じる原因について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.バーンアウトは、個人の能力やスキル不足が主な原因であり、職場環境の影響は小さい。
この選択肢は、不正解です。
バーンアウト症候群に至る要因としては、「個人的要因」と「環境的要因」の2つがあります。
またバーンアウト症候群の原因は、個人の能力やスキル不足を原因と捉えがちな傾向がありますが、環境の影響はそれ以上に大きいと考えられています。

個人の問題として考えるのではなく、環境に問題があると考えることが重要です。

5限目:バーンアウト症候群は個人の達成感を低下させる
最後に、バーンアウト症候群について学習していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.バーンアウトでは、仕事に対する個人的達成感の低下が生じる。
この選択肢は、正解です。
バーンアウト症候群では、献身的で仕事に熱心な人が急に意欲を失い、集中力や注意力も低下してしまうことがあります。また、これまでできていたはずのことでも失敗が多くなり達成感が得られない…という状態にもなります。


まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】バーンアウト症候群とは?その症状について解説」のおさらいをしておきましょう。
1.バーンアウトは、対人援助職に生じやすい。
2.バーンアウトでは、援助対象者一人ひとりの感情に配慮した行動が取りづらくなる。
3.バーンアウトでは、極度の身体的疲労は示し、情緒的問題も示す場合がある。
4.バーンアウト症候群に至る要因としては、「個人的要因」と「環境的要因」の2つがある。
5.バーンアウトでは、仕事に対する個人的達成感の低下が生じる。

福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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