今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】ピケティの見つけた法則とは?」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに社会福祉士国家試験に出題される人物に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.ピケティは、資産格差は貧困の世代間連鎖をもたらすと論じた。
2.ホネットが論じた社会的承認とは、地域社会における住民による福祉団体に対する信頼と認知に関わるが概念である。
3.デュルケムが論じた有機的連帯とは、協会を中心とした共助のことをいう。
4.バージェスが論じた同心円地帯理論は、農村の村落共同体の共生空間をモデルにしている。
5.ブルデューが論じた文化資本とは、地域社会が子育て支援に対して寄与する財のことをいう。
答え)1.ピケティは、資産格差は貧困の世代間連鎖をもたらすと論じた。
1限目:ピケティが見つけた資本収益率の特徴
まず、ピケティの理論について学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.ピケティは、資産格差は貧困の世代間連鎖をもたらすと論じた。
この選択肢は、正解です。
ピケティは、「21世紀の資本」という本を書いた有名な人物です。
ピケティは、世界中で所得と富の分配の不平等が進んでおり、長期的には資本収益率が経済成長率を超える傾向があることを示しました。これが資産格差の原因となり、世代間の貧困の世代間連鎖に関係するとして、政府による再分配政策の重要性を強調したとされています。
一生懸命働くよりも、株を持っている人のほうが金持ちになるなんておかしくない?
ピケティは、そのような残酷な事実をデータで証明したんです。
2限目:ホネットの社会的承認について
次に、ホネットの社会的承認について学習していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.ホネットが論じた社会的承認とは、地域社会における住民による福祉団体に対する信頼と認知に関わるが概念である。
この選択肢は、不正解です。
ホネットの社会的承認とは、社会的価値評価に基づいて承認をすることを指します。
その中でホネットは、「愛」「法」「連帯」という3つに区分して承認形式を論じています。
これらが、ホネットの3つの承認形式です。
3限目:デュルケムの有機的連帯について
次に、デュルケムの有機的連帯について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.デュルケムが論じた有機的連帯とは、協会を中心とした共助のことをいう。
この選択肢は、不正解です。
デュルケムが論じた有機的連帯とは、個性化した個人が相互依存的な関係で結ばれた社会結合のことをいいます。
では、それぞれを説明しましょう。
4限目:バージェスの同心円地帯理論について
次に、バージェスの同心円地帯理論について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.バージェスが論じた同心円地帯理論は、農村の村落共同体の共生空間をモデルにしている。
この選択肢は、不正解です。
同心円地帯理論とは、シカゴをモデルにした都市の成長過程に関する理論のことを指します。またこの理論の中で、バージェスは、都市空間は同心円状に中心から外側に向けて侵食しながら膨張していくと論じました。
まさに、同心円地帯理論ですね!
5限目:ブルデューの文化資本について
最後に、ブルデューの文化資本について学習していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.ブルデューが論じた文化資本とは、地域社会が子育て支援に対して寄与する財のことをいう。
この選択肢は、不正解です。
ブルデューが論じた文化資本とは、社会階層の再生産に影響を与える財のことを指します。
例えば、親から子へと受け継がれるマナーや生活習慣、あるいは学校教育を通して獲得する資格や教養などが該当します。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】ピケティの見つけた法則とは?」のおさらいをしておきましょう。
1.ピケティは、資産格差は貧困の世代間連鎖をもたらすと論じた。
2.ホネットが論じた社会的承認とは、社会的価値評価に基づいて承認をすることを指す。
3.デュルケムが論じた有機的連帯とは、個性化した個人が相互依存的な関係で結ばれた社会結合のことをいう。
4.バージェスが論じた同心円地帯理論は、都市空間は同心円状に中心から外側に向けて侵食しながら膨張していくという理論である。
5.ブルデューが論じた文化資本とは、社会階層の再生産に影響を与える財のことを指す。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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