今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】減価償却費とは?基本となる考え方を解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに資産・金融に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.社会福祉法人の財務において、土地は、減価償却の対象となる資産である。
2.純資産の具体的中身は、土地や建物等である。
3.間接金融とは、資金を銀行などの金融機関から借りいれることを指す。
4.アカウンタビリティとは、間接金融を指す。
5.金融機関からの借入を直接金融という。
答え)3.間接金融とは、資金を銀行などの金融機関から借りれることを指す。
1限目:減価償却費と非減価償却費について
まず、減価償却費と非減価償却費について学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.社会福祉法人の財務において、土地は、減価償却の対象となる資産である。
この選択肢は、不正解です。
土地は、時の経過ないし使用によって価値が減少しないものだとされています。そのため、土地に関しては、非減価償却資産に該当します。
一方で、減価償却の対象となる資産は、建物、付属設備、自動車、パソコンなどが該当します。
それは、事業経営をする際に重要になってくるからです。
ケーキ屋が新しくケーキを焼く機械を300万円で購入したとします。
300万円をそのまま経費にする必要が出てくるよね?
赤字になれば、銀行からの融資を打ち切られてしまう可能性もあるよね。
2限目:固定資産と純資産について
次に、固定資産と純資産について学習していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.純資産の具体的中身は、土地や建物等である。
この選択肢は、不正解です。
土地や建物は固定資産であり、資産に該当します。
一方で、純資産は、「(資産)ー(負債)=(純資産)」の算式で計算することができます。
固定資産や純資産って、何?
資産・負債・純資産の違い
①資産とは:会社が現在所有する財産
②負債とは:支払義務
③純資産とは:資産から負債を引いた差額
じゃあ、固定資産ってなに?
したがって、選択肢の「土地や建物等」は固定資産に該当するんです。
3限目:2つの資金の流れについて
次に、資金の流れ方について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.間接金融とは、資金を銀行などの金融機関から借りいれることを指す。
この選択肢は、正解です。
そもそも、資金の流れには「直接金融」と「間接金融」の2種類があります。
間接金融については選択肢のとおりですが、直接金融とは、投資家の資金が株式や債券が売買される証券市場を通じて、直接企業などに流れる仕組みのことを指します。
「投資家から借りる:直接金融」と分けて覚えてしまいましょう。
そこを押さえておけば、この種類の問題は大丈夫です。
4限目:アカウンタビリティ=会計責任
次に、アカウンタビリティという言葉について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.アカウンタビリティとは、間接金融を指す。
この選択肢は、不正解です。
アカウンタビリティとは、もともと会計学において「会計責任」と訳され、株主に対して企業の経営状況を説明すること、及びその義務を示すものを指します。
5限目:直接金融と間接金融のおさらい
最後に、選択肢の「5」に注目してください。
5.金融機関からの借入を直接金融という。
この選択肢は、不正解です。
金融機関からの借入のことを「間接金融」といいます。また間接金融とは、銀行などの金融機関が、預金者から預かった資金を企業などに貸し付けるものをいいます。
この事柄はしっかり覚えておきます。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】減価償却費とは?基本となる考え方を解説」のおさらいをしておきましょう。
1.社会福祉法人の財務において、土地は、非減価償却の対象となる資産である。
2.固定資産の具体的中身は、土地や建物等である。
3.間接金融とは、資金を銀行などの金融機関から借りいれることを指す。
4.アカウンタビリティとは、会計責任を指す。
5.金融機関からの借入を間接金融という。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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