今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】児童発達支援とは?その役割を解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに児童発達支援に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1.児童発達支援は、肢体不自由のある児童を通わせ、医療などのサービスを提供することをいう。
2.医療型障害児入所施設は、医療の提供が必要な障害児を対象としている。
3.児童発達支援センターには、福祉型児童発達支援センターら医療型児童発達支援センター、発達障害者支援センターの三つがある。
4.放課後等デイサービスは、障害児の生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進などを図るためのサービスを提供することをいう。
5.保育所等訪問支援の目的は、障害が疑われる児童の早期発見である。
答え)2.医療型障害児入所施設は、医療の提供が必要な障害児を対象としている。
答え)4.放課後等デイサービスは、障害児の生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進などを図るためのサービスを提供することをいう。
1限目:医療型児童発達支援について
まず、医療型児童発達支援について学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目して下さい。
1.児童発達支援は、肢体不自由のある児童を通わせ、医療などのサービスを提供することをいう。
この選択肢は、不正解です。
肢体不自由のある児童を通わせ、医療などのサービスを提供するのは医療型児童発達支援です。
医療型児童発達支援の対象者
①身体に障害のある児童、知的障害のある児童または精神に障害のある児童(発達障害児を含む)
②医療型については、上肢、下肢または体幹機能に障害のある児童
③児童相談所、市町村保健センター、医師等により療育の必要性が認められた児童
④手帳の有無は問わない。
2限目:医療型児童発達支援について-2
次に、選択肢の「2」に注目して下さい。
2.医療型障害児入所施設は、医療の提供が必要な障害児を対象としている。
この選択肢は、正解です。
障害児入所施設には「福祉型障害児入所施設」と「医療型障害児入所施設」があります。
福祉型障害児入所施設では、保護、日常生活の指導及び独自生活に必要な知識の付与を行い、医療型障害児入所施設では、保護、日常生活の指導、独立自活に必要な知識技能の付与および治療を行います。
3限目:児童発達支援センター2種類
次に、児童発達支援センター2種類について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.児童発達支援センターには、福祉型児童発達支援センターら医療型児童発達支援センター、発達障害者支援センターの三つがある。
この選択肢は、不正解です。
児童発達支援センターには、「福祉型児童発達支援センター」と「医療型児童発達支援センター」の2つがあります。
福祉型児童発達支援センターでは、日常生活における基本的動作の指導、独立自活に必要な知識技能の付与または集団生活への適応のための訓練を行います。一方で、医療型児童発達支援センターでは、福祉型児童発達支援センターで行われることの他に、治療も行います。
4限目:放課後等デイサービスの特徴について
次に、放課後等デイサービスの特徴について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目して下さい。
4.放課後等デイサービスは、障害児の生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進などを図るためのサービスを提供することをいう。
この選択肢は、正解です。
放課後等デイサービスとは、学校(幼稚園及び大学を除く)に就学している障害児につき、放課後または休日に児童発達支援センターその他の施設に通わせ、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他を行うことをいいます。
イマイチわからないなぁ。
なるほど、そうやって考えると分かりやすいね!
5限目:保育所等訪問支援について
最後に、保育所等訪問支援について学習しておきましょう。
選択肢の「5」に注目して下さい。
5.保育所等訪問支援の目的は、障害が疑われる児童の早期発見である。
この選択肢は、不正解です。
保育所等訪問支援とは、保育所等に通う障害児又は乳児院等に入所する障害児が、障害児以外の児童との集団生活に適応することができるように、経験のある児童指導員等が保育所等訪問し、専門的な支援を行うことをいいます。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】児童発達支援とは?その役割を解説」のおさらいをしておきましょう。
1.医療型児童発達支援は、肢体不自由のある児童を通わせ、医療などのサービスを提供することをいう。
2.医療型障害児入所施設は、医療の提供が必要な障害児を対象としている。
3.児童発達支援センターには、福祉型児童発達支援センターら医療型児童発達支援センターの2つがある。
4.放課後等デイサービスは、障害児の生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進などを図るためのサービスを提供することをいう。
5.保育所等訪問支援の目的は、障害児以外の児童との集団生活に適応することができるように、経験のある児童指導員等が保育所等訪問し、専門的な支援を行うことをいう。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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