今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】世帯とはどういう意味なのかについて解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに世帯に関する基本問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1.世帯とは、主として家計と住居を同じくする人々からなる集団である。
2.世帯には、非親族員は含まれない。
3.国勢調査の調査単位は、家族ではなく世帯である。
4.同一家族メンバーが、複数の世帯に別れて暮らすことはない。
5.家族と暮らしていない単身者は、準世帯と定義される。
答え)1.世帯とは、主として家計と住居を同じくする人々からなる集団である。
答え)3.国勢調査の調査単位は、家族ではなく世帯である。
しっかり押さえておかないと!
1限目:世帯が定義された背景について
まず、世帯とは何を指すのかについて学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.世帯とは、主として家計と住居を同じくする人々からなる集団である。
この選択肢は、正解です。
世帯は、1918年の国勢調査令によって初めて定義された統計に関わる概念を指します。
でも、そもそも世帯ってどういう意味なの?
※また同じところに住んでいても、世帯が別になっていることもあります。
2限目:世帯と非親族の関係性について
次に、世帯と非親族との関係性について確認していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.世帯には、非親族員は含まれない。
この選択肢は、不正解です。
世帯には、非親族が含まれる場合があります。
例えば、単身の住み込みの雇い人については、雇い主の世帯に含まれます。また住居を友人同士で共同利用する「ルームシェア」も、友人一人が世帯主となり、残りの友人が同居人になるならば、一般に「非親族世帯」に分類されると決まっています。
一方で「非親族世帯」とは、まったくの他人同士が住居、生計を共にしている世帯のことを指します。
3限目:国勢調査の基本単位について
次に、国勢調査の基本単位について確認していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.国勢調査の調査単位は、家族ではなく世帯である。
この選択肢は、正解です。
国勢調査は、日本の人口状況を把握するために1920年以来、ほぼ5年ごとに実施されてきました。
また調査対象は個人ですが、その調査票は「世帯主ごと」に配布されることになっています。
例えば、少子・高齢化対策、防災対策、雇用対策のための基礎資料などは、国勢調査の結果により導かれたものです。
4限目:家族であっても別世帯になることがある
次に、選択肢の「4」に注目してください。
4.同一家族メンバーが、複数の世帯に別れて暮らすことはない。
この選択肢は、不正解です。
同一家族メンバーが、住居と生計を別にして暮らした場合は、異なる世帯に属するということになります。例えば、単身赴任の父親、一人暮らしの学生、特別養護老人ホームに入所の祖父母など、何らかの理由で別れて暮らす家族は、すべて別世帯となります。
国勢調査は、世帯を基本単位として行いますからね!
5限目:準世帯と一般世帯の違い
最後に、準世帯と一般世帯の違いについて学習していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.家族と暮らしていない単身者は、準世帯と定義される。
この選択肢は、不正解です。
家族と暮らしていない単身者も、準世帯ではなく、一般世帯に分類されることになっています。
①持ち家:住居する住宅がその世帯の所有
②公営借家:給与住宅ではない公営の住宅
③民営借家:民営の借家
④給与住宅:勤務先が管理する住宅に、職務の都合上、または給与の一部として居住
⑤間借り:他の世帯が住んでいる住宅の一部を借りて住んでいる
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】世帯とはどういう意味なのかについて解説」のおさらいをしておきましょう。
1.世帯とは、主として家計と住居を同じくする人々からなる集団である。
2.世帯には、非親族員は含まれる場合がある。
3.国勢調査の調査単位は、家族ではなく世帯である。
4.同一家族メンバーが、住居と生計を別にして暮らした場合は、異なる世帯に属するということになる。
5.家族と暮らしていない単身者は、一般世帯と定義される。
なので早い段階でこれらの報告の内容については押さえておきましょう。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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