今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】健康日本21(第二次)の目標を解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに日本の健康施策に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1.「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目が含まれていない。
2.「健康日本21」(第二次)の基本的方向は、平均寿命の延伸である。
3.8020運動は、乳幼児を対象とする。
4.一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。
5.歯周病疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
答え)3.8020運動は、乳幼児を対象とする。
答え)5.歯周病疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
1限目:健康日本21にはアルコールの項目がある
まず、選択肢の「1」注目してください。
1.「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目が含まれていない。
この選択肢は、不正解です。
健康日本21には、アルコールに関する項目があります。
具体的な項目としては、次のようなものがあります。
アルコール項目(健康日本21)
①生活習慣のリスクを高め量を飲酒している者(1日当たりの純アルコールの摂取量が男性40g以上、女性20g以上)の割合の減少
②未成年の飲酒をなくす
③妊娠中の飲酒をなくす、など
2限目:健康日本21の基本的方向について
次に、健康日本21の基本的方向について学習していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.「健康日本21」(第二次)の基本的方向は、平均寿命の延伸である。
この選択肢は、不正解です。
「健康日本21」(第二次)の基本的方向には、次の5つのものがあります。
健康日本21の目標
①健康寿命の延伸と健康格差の縮小
②生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底(NCDの予防)
③社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上
④健康を支え、守るための社会環境の整備
⑤栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善
3限目:8020運動の対象者について
次に、8020運動の対象者について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.8020運動は、乳幼児を対象とする。
この選択肢は、正解です。
8020運動は、乳幼児も対象となります。この運動は、厚生省(現在の厚生労働省)が1989年(平成元年)に、国民の歯の健康づくりを推進していく一環として、生涯を通じた保有歯に重点を置いた運動として提唱しました。
それぞれの数字は、年齢と歯の数を表しているんだね!
4限目:疾病予防の3種類について
次に、疾病予防の3種類について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.一次予防とは、疾病の悪化を予防することである。
この選択肢は、不正解です。
リーベル(レベル)とクラークは、疾病の予防について、一次予防、二次予防、三次予防に分けることを提案しています。
5限目:歯周病検診の根拠法について
最後に、歯周病検診の根拠法について学習していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.歯周病疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
この選択肢は、正解です。
平成20年度より、歯周病検診は健康増進法に基づき実施されています。また歯周病検診は、高齢期における歯の喪失を予防することを目的としており、対象者は40、50、60、70歳の男女だとされています。
せっかくなので、歯周病検診の根拠法についてはしっかり押さえておきましょう。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】健康日本21(第二次)の目標を解説」のおさらいをしておきましょう。
1.「健康日本21」(第二次)には、アルコール摂取に関する項目が含まれている。
2.「健康日本21」(第二次)の基本的方向は、健康寿命の延伸である。
3.8020運動は、乳幼児を対象とする。
4.一次予防とは、健康増進と疾病を予防することを意味する。
5.歯周病疾患検診は、健康増進法に基づき実施されている。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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