更生保護制度とは?わかりやすく解説

社会福祉士・合格講義編

更生保護制度

この用語のポイント

☑更生保護制度は、更生保護法に規定されているよ

☑更生保護制度の目的は、社会内処遇により再犯・非行をなくすことだよ



更生保護制度を簡単に解説

更生保護制度では、

犯罪をした人・非行のある少年は、普段通り自宅や学校(もしくは職場)に通います。

その時は、定期的に保護司という人たちと面会を重ねながら親の監督のもとで立ち直りを促していくよ?

↑こういった制度を指します。

もう少し、更生保護制度について教科書チックにまとめると、

犯罪をした人や非行少年が社会の一員として立ち直り、再び犯罪を起こさないように支援すること

を指します。

更生保護制度をもう少し詳しく解説

順番に解説していきましょう。

まず予備知識として、「施設内処遇」と「社会内処遇」について簡単に解説します。

いやいや、そんなの説明されなくても知ってるから(笑)」という人は、適当に読み飛ばしてください。

一般的に、犯罪をした人、非行のある少年が、何か罪を犯すと刑罰を受けるといったイメージがありますよね?また、その際は刑務所といった施設に収容され、その中で刑務官の指導のもと受刑者は刑期を過ごすといったイメージがあるはずです。

こういうのを「施設内処遇」といいます。

しかし、更生保護制度では、そういった施設内処遇を行うのではなく「社会内処遇」という犯罪者処遇を行うことになっています。

この社会内処遇という仕組みでは、犯罪をした人・非行のある少年は、普段通り自宅や学校(もしくは職場)に通うことになります。しかし、ただ普段通りの生活をするだけでは意味がありません。

そこで社会内処遇では、普段通りの生活と併せて、定期的に保護司と呼ばれる人たちと面会を重ねながら親の監督のもとで立ち直りを促していこうという機能があります。

*ついでに保護司とは、犯罪をしてしまった人や非行少年の更生や社会復帰をサポートする人たちのことを指します。

ここまでを整理すると、次のようなことが言えます。

  • 犯罪をしたからと言って、必ずしも刑務所に入るわけではない
  • 更生保護制度=社会内処遇を行う

とりあえず、「更生保護制度について説明しろ!」と言われたら、この辺のことを答えられれば問題はありません。



更生保護制度を一言でまとめると

まぁ「更生保護制度」って単語が出てきたら「普段通りの生活をしながら、保護司っていう人たちと定期的に面会を重ねて、親の監督のもとで立ち直っていこうといする制度」と、覚えておいてください。

 

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