今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】民生委員とは何をする人たちなのか?」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに民生委員に関する基本問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1.民生委員は、担当区域内の全ての住民について、その生活状態を把握しておくこととされている。
2.民生委員には守秘義務があるため、心配ごと相談事業の取り組みは民生委員単独で行うこととされている。
3.民生委員は、市町村の推薦によって、都道府県知事から委嘱される。
4.民生委員の推薦は、都道府県知事が厚生労働大臣に対して行う。
5.民生委員は、民生委員協議会を組織しなければならない。
答え)4.民生委員の推薦は、都道府県知事が厚生労働大臣に対して行う。
答え)5.民生委員は、民生委員協議会を組織しなければならない。
1限目:民生委員の役割について
まず、民生委員の役割についてわかりやすく解説していきます。
選択肢の「1」に注目してください。
1.民生委員は、担当区域内の全ての住民について、その生活状態を把握しておくこととされている。
この選択肢は、不正解です。
民生委員には、住民の生活状態を必要に応じ適切に把握しておくことが求められています。
具体的に、民生委員はどういうことをするの?
2限目:民生委員の守秘義務
次に、民生委員の守秘義務について確認していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.民生委員には守秘義務があるため、心配ごと相談事業の取り組みは民生委員単独で行うこととされている。
この選択肢は、不正解です。
たしかに、民生委員には民生委員法第15条で職務遂行上の義務として守秘義務が課せられています。
これは民生委員が地域住民の個人情報を扱うこともあるため、定められている事項です。
しかし、「民生委員の守秘義務のために単独行動を行う」とはされていません。あくまでも、職務上入手した情報を外部に勝手に流してはいけないという規則があるんです。
民生委員であっても守秘義務を負うことになっているんだね。
民生委員は地域住民を代表する重大な役割を担っている人たちですからね!
3限目:民生委員は厚生労働大臣から委嘱される
次に、民生委員はどのようにして決まるのかについて確認していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.民生委員は、市町村の推薦によって、都道府県知事から委嘱される。
この選択肢は、不正解です。
民生委員は、都道府県知事の推薦によって、厚生労働大臣から委嘱されることになっています。
そのため、「都道府県知事から委嘱される」という部分が誤りです。
同様に、選択肢の「4」に注目してください。
4.民生委員の推薦は、都道府県知事が厚生労働大臣に対して行う。
この選択肢は、正解です。
これは先ほども述べたとおり、民生委員の推薦は、都道府県知事が厚生労働大臣に対して行うことになっています。また都道府県知事が厚生労働大臣に推薦する際は、市町村の民生委員推薦会に推薦された候補者について、地方社会福祉審議会の意見を聞いてから推薦することになっています。
4限目:民生委員の活動区域
最後に、民生委員の活動区域について確認していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.民生委員は、民生委員協議会を組織しなければならない。
この選択肢は、正解です。
民生委員法第20条に、「民生委員は、都道府県知事が市町村の意見を聴いて定める区域ごとに、民生委員協議会を組織しなければならない」と規定されています。
そのことは、しっかり押さえておきましょう。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】民生委員とは何をする人たちなのか?」のおさらいをしておきましょう。
1.民生委員は、住民の生活状態を必要に応じ適切に把握しておくことが求められている。
2.民生委員には、民生委員法第15条で職務遂行上の義務として守秘義務が課せられている。
3.民生委員は都道府県知事の推薦によって、厚生労働大臣から委嘱される。
4.民生委員の推薦は、都道府県知事が厚生労働大臣に対して行う。
5.民生委員は、民生委員協議会を組織しなければならない。
なので早い段階でこれらの報告の内容については押さえておきましょう。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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