【わかりやすく】ジョブコーチとは何をする専門職なのか?

社会福祉士・合格問題編
皆さん、こんにちは!いっちー教授(@free_fukushi)です。

今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】ジョブコーチとは何をする専門職なのか?」です。では、授業を始めていきましょう。

いっちー教授
いっちー教授

 

*今回の記事の構成として、初めにジョブコーチに関する基本問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。

 

問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

1.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所に対し、支援対象者のために新規の事業を用意するよう要求する。

2.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所に代わって、職場外で支援対象者の職業訓練を行う。

3.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所の求人ニーズにあわせて、求職者を斡旋する。

4.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援当初は支援対象者と職場で一緒にいる時間を多くし、徐々にその時間を減らしていく。

5.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援対象者が職場の同僚とコミュニケーションを図ることができるよう調整する。

 

答え)4.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援当初は支援対象者と職場で一緒にいる時間を多くし、徐々にその時間を減らしていく。

答え)5.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援対象者が職場の同僚とコミュニケーションを図ることができるよう調整する。



1限目:ジョブコーチが行う事柄

まず、ジョブコーチが行う事柄について確認していきましょう。

選択肢の「1」に注目してください。

 

1.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所に対し、支援対象者のために新規の事業を用意するよう要求する。

 

この選択肢は、不正解です

職場適応援助者(ジョブコーチ)が事業所に対して、新規事業の用意を要求することはありません。

また職場適応援助者(ジョブコーチ)が行う事業所支援の内容には、以下の4つがあります。

ジョブコーチが行う事業所支援

①就労者の障害特性に配慮した雇用管理

②物理的・人的な配置や業務内容の設定の工夫

③障害理解に係る社内での啓発

④業務指示や指導方法等に関する助言等

 

ジョブコーチが行う4つの事業所支援の内容は押さえておきましょう。
いっちー教授
いっちー教授
にゃー吉
にゃー吉
支援対象者が職場に定着しやすいように支援するのが、ジョブコーチの大きな役割なんだね。

 

2限目:ジョブコーチは職場に出向いて職業訓練を行う

次に、ジョブコーチが行う職業訓練について確認していきましょう。

選択肢の「2」に注目してください。

 

2.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所に代わって、職場外で支援対象者の職業訓練を行う。

 

この選択肢は、不正解です

 

職場適応援助者(ジョブコーチ)は、職場外で職業訓練は行いません。

ジョブコーチは主に、就職時や職場適応上の課題が生じた時に、職場に出向いて作業遂行の向上の工夫職場内のコミュニケーションの能力の向上支援健康管理生活リズムの構築等の支援を行います。

 

にゃー吉
にゃー吉
ポイントは、ジョブコーチは職場外で職業訓練を実施しないということなんだね。
おっしゃるとおりです。
いっちー教授
いっちー教授



3限目:求職者の斡旋は、公共職業安定所の役割

次に、選択肢の「3」に注目してください。

 

3.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所の求人ニーズにあわせて、求職者を斡旋する。

 

この選択肢は、不正解です

求職者の斡旋については、公共職業安定所(ハローワーク)の業務です。

職場適応援助者(ジョブコーチ)の支援対象者は、雇用またはい入れの時期で希望する就労先企業がある者、もしくは現に就労している者だと定められています。

 

にゃー吉
にゃー吉
たしかに、求職者の斡旋は公共職業安定所の役割だもんね!
そうですね。ジョブコーチが支援する対象者は、雇用前または雇い入れの時期で希望する就労先企業がある者、もしくは現に就労している者です。このことは、しっかり押さえておきましょう。
いっちー教授
いっちー教授

 

公共職業安定所の役割について学びたい方は、
【わかりやすく】公共職業安定所とは何をする場所なのか?」を参考にしてください。

【わかりやすく】公共職業安定所とは何をする場所なのか?
今回のテーマでは、公共職業安定所(ハローワーク)についてわかりやすく解説していきます。また内容として、公共職業安定所が行っている職業紹介、雇用保険に関する事務などについても簡単に解説しています。社会福祉士国家試験を受験する予定の皆さんは、ぜひ参考にしてください。

4限目:ジョブコーチは支援する回数を減らしていく

次に、選択肢の「4」に注目してください。

 

4.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援当初は支援対象者と職場で一緒にいる時間を多くし、徐々にその時間を減らしていく。

 

この選択肢は、正解です

職場適応援助者(ジョブコーチ)の支援開始時は、支援日数や時間数を多く確保して集中的に支援しますまたそれと同時に、事業所内のキーパーソンの育成を行い、支援の主体を徐々に事業の対象者に移すために、支援回数を徐々に減らしていきます。

 

キーパーソンとは

任意の組織、コミュニティ、人間関係の中で、とくに大きな影響を全体におよぼす、「鍵となる人物」のことを指します。 

 

にゃー吉
にゃー吉
たしかに、いつまでもジョブコーチが支援するわけにはいかないもんね。
そうですね。
最終的には、職場の上司がその人のサポートをしていかなければなりません。
いっちー教授
いっちー教授
にゃー吉
にゃー吉
なるほど。たしかに、そうだよね。
また、そういった上司が部下を支援することを「ナチュラルサポート」と呼びます。
いっちー教授
いっちー教授

 

ナチュラルサポーとは

障害のある人が働いている職場の一般従業員(上司や同僚など)が、職場内において(通勤は含む)、障害のある人が働き続けるために必要なさまざまな援助を、自然もしくは計画的に提供することを意味します。

 

5限目:ナチュラルサポートを支援する

最後に、選択肢の「5」に注目してください。

 

5.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援対象者が職場の同僚とコミュニケーションを図ることができるよう調整する。

 

この選択肢は、正解です

これは、先ほどお話ししたナチュラルサポートにつなげるための支援です。特に職場では、上司と部下のコミュニケーションは非常に重要です。したがって、ジョブコーチは上司と支援対象者をつなげる役割を担っています。

 

にゃー吉
にゃー吉
ジョブコーチは、支援対象者が職場の上司と話しやすい関係づくりを支援するだね!
そのようにジョブコーチが支援することで、段々と支援対象者はジョブコーチの支援がなくても、一人で働けるようになっていきます。これが支援の最終目標です。
いっちー教授
いっちー教授

 

まとめ

最後に今回のテーマである「【わかりやすく】ジョブコーチとは何をする専門職なのか?」のおさらいをしておきましょう。

1.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所に対し、支援対象者のために新規の事業を用意するよう要求することはできない。

2.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、事業所に代わって、職場外で支援対象者の職業訓練は行わない。

3.職場適応援助者(ジョブコーチ)の支援対象者は、雇用前または雇い入れの時期で希望する就労先企業がある者、もしくは現に就労している者である。

4.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援当初は支援対象者と職場で一緒にいる時間を多くし、徐々にその時間を減らしていく。

5.職場適応援助者(ジョブコーチ)は、支援対象者が職場の同僚とコミュニケーションを図ることができるよう調整する。

 

にゃー吉
にゃー吉
ジョブコーチについてしっかり学習することができました!
社会福祉士国家試験でも、ジョブコーチについてよく出題されます。
なのでぜひ、今回の内容を参考に学習してみてください。
いっちー教授
いっちー教授

 

福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。

参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!

今回の授業は、以上です!



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