今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病の違いとその療法」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに糖尿病に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1. 現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
2. 血液透析の導入の原因の第1位は、高血圧性腎硬化症である。
3. 1型糖尿病では、インスリン療法と食事療法を併用することはない。
4. 2型糖尿病では、インスリン療法を行わない。
5. 発症に生活習慣の関与が強いのは、2型糖尿病よりも1型糖尿病である。
答え)1. 現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
しっかり押さえておかないとだね!
1限目:透析導入に至る一番の原因
まず、透析導入に至る一番の原因について学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
この選択肢は、正解です。
糖尿病性腎症すなわち糖尿病が原因である腎障害は、透析導入に至る原因の約45%を占め、第1位で推移しています。
早い段階から、糖尿病予防の対策をしておくことは重要なのかもしれませんね。
2限目:血液透析の導入原因について
次に、選択肢の「2」に注目してください。
2.血液透析の導入の原因の第1位は、高血圧性腎硬化症である。
この選択肢は、不正解です。
血液透析の導入原因の第1位は、「糖尿病性腎症」だとわかっています。
また選択肢の「高血圧性腎硬化症」とは、腎臓に対する障害の結果、高血圧になることを意味します。
そもそも、透析導入の原因の第一位は「糖尿病」だもんね!
3限目:1型糖尿病に対する療法について
次に、1型糖尿病に対する療法について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3. 1型糖尿病では、インスリン療法と食事療法を併用することはない。
この選択肢は、不正解です。
膵臓のランゲルハンス島β細胞が破壊されてインスリン分泌が著しく低下することで発症する1型糖尿病では、インスリンの補充が治療の基本となりますが、この場合でも、食事療法(栄養指導)は行います。
1型糖尿病に対する2つの療法についてもしっかり押さえておきましょう。
4限目:2型糖尿病に対する療法について
次に、2型糖尿病に対する療法について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4. 2型糖尿病では、インスリン療法を行わない。
この選択肢は、不正解です。
遺伝因子に加え、過食や運動不足などの環境因子が加わって発症する2型糖尿病の治療では、生活習慣の改善を目指した食事療法・運動療法に加えて、症状や病態にあわせたインスリン療法を行う場合があります。したがって、「インスリン療法を行わない」という部分が誤りです。
5限目:生活習慣の影響が大きいのは2型糖尿病
最後に、選択肢の「5」に注目してください。
5.発症に生活習慣の関与が強いのは、2型糖尿病よりも1型糖尿病である。
この選択肢は、不正解です。
糖尿病は、主に膵臓のランゲルハンス島β細胞の破壊により、インスリン分泌が著しく障害される1型糖尿病と、インスリン分泌低下と作用分泌が混在した2型糖尿病に分けられるとされています。
また、「発症に生活習慣の関与が強いのは、1型糖尿病よりも『2型糖尿病』である。」と考えられています。
2型糖尿病は生活習慣の影響を強く受けるんだね。
一方で、1型糖尿病は遺伝の影響を強く受ける傾向があります。
1型糖尿病と2型糖尿病には、そういった特徴もあるんだね!
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】Ⅰ型糖尿病とⅡ型糖尿病の違いとその療法」のおさらいをしておきましょう。
1. 現在、糖尿病性腎症は透析導入に至る原疾患の第1位である。
2. 血液透析の導入の原因の第1位は、糖尿病性腎症である。
3. 1型糖尿病では、インスリン療法と食事療法を併用することがある。
4. 2型糖尿病では、インスリン療法を行う場合がある。
5. 発症に生活習慣の関与が強いのは、Ⅰ型糖尿病よりもⅡ型糖尿病である。
なので早い段階でこれらの報告の内容については押さえておきましょう。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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