今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】試験に出る公的扶助を5種類解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに公的扶助に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.住宅扶助は、宿所提供施設を利用する現物給付によって行うことを原則とする。
2.医療扶助は、現金給付によって行うことを原則とする。
3.介護扶助には、介護保険の保険料が含まれる。
4.出産扶助は、現物給付によって行うことを原則とする。
5.生業扶助には、就職のための就職支援費が含まれる。
答え)5.生業扶助には、就職のための就職支援費が含まれる。
1限目:住宅扶助は金銭給付である
まず、住宅扶助について学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.住宅扶助は、宿所提供施設を利用する現物給付によって行うことを原則とする。
この選択肢は、不正解です。
住宅扶助は、家賃等の金銭給付が原則です。しかし、金銭給付ができないか、適当でないとき、その他保護の目的を達するために必要があるときは、現物給付によって行うことができると規定されています。
2限目:医療扶助は現物給付
次に、医療扶助について確認していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.医療扶助は、現金給付によって行うことを原則とする。
この選択肢は、不正解です。
医療扶助は、現物給付が原則です。医療の給付は、医療保護施設の利用か、医療保護施設や生活保護法の規定により指定を受けた医療機関に委託して行われることになっています。
3限目:生活保護を受けている人の介護保険料
次に、生活保護を受けている人の介護保険料について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.介護扶助には、介護保険の保険料が含まれる。
この選択肢は、不正解です。
介護保険の保険料は、「生活扶助の介護保険料加算」において支給されることになっています。
したがって、「介護扶助に介護保険料は含まれていない」ということを押さえておきましょう。
紛らわしいですが、ここは注意が必要なので気をつけましょう。
4限目:出産扶助は金銭給付である
次に、出産扶助について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.出産扶助は、現物給付によって行うことを原則とする。
この選択肢は、不正解です。
出産扶助は、金銭給付が原則です。しかし、金銭給付が適当でないとき、その他保護の目的を達成するために必要があるときは、現物給付によって行うことができるとされています。
出産扶助も医療系に関する内容なのでそのように考えても無理はないですよね。
5限目:生業扶助に該当するもの
最後に、生業扶助に該当するものについて学習していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.生業扶助には、就職のための就職支援費が含まれる。
この選択肢は、正解です。
生業扶助には、生業費、技能習得費、就職支援費が含まれます。
したがって、選択肢の「5」の内容は正しいです。
生業扶助といえば、それら3つが含まれることをしっかり押さえておきましょう。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】試験に出る公的扶助を5種類解説」のおさらいをしておきましょう。
1.住宅扶助は、家賃等の金銭給付が原則である。
2.医療扶助は、現物給付によって行うことを原則とする。
3.生活扶助には、介護保険の保険料が含まれる。
4.出産扶助は、金銭給付によって行うことを原則とする。
5.生業扶助には、就職のための就職支援費が含まれる。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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