【わかりやすく】アジア太平洋地域における障害者支援の取り組みとその進展

社会福祉士・合格講義編
いっちー教授
いっちー教授
こんにちは!
福祉イノベーションズ大学の教授のいっちーです!
今回のテーマは、「【わかりやすく】アジア太平洋地域における障害者支援の取り組みとその進展」です。
ぜひ、最後までお付き合いください!

 

「アジア太平洋障害者の十年」の始まりとその目的

1-1 国連による決議と12の政策目標

1992年、アジア太平洋地域の障害者支援を強化するため、国連は「アジア太平洋障害者の十年(1993-2002)」を宣言しました。この取り組みは、障害者の生活の質を向上させる12の政策目標を設定し、障害者の完全な参加と平等を目指すものでした。これらの目標は、障害者が社会の全ての側面にアクセスできるようにすることを含みます。

 

1-2 「アジア太平洋障害者の十年」の行動課題

この十年の始まりを告げる会議が1992年に北京で開催され、ここで「アジア太平洋障害者の十年の行動課題」が採択されました。この行動課題は、国内調整、立法、情報、啓発広報、施設の整備とコミュニケーション、教育、訓練と雇用、障害の予防、リハビリテーション・サービス、介助機器、自助組織、地域協力など、障害者支援の多方面にわたる具体的な行動を定めています。

 

1-3 進展と成果

「アジア太平洋障害者の十年」の初期段階では、各国がこれらの課題に取り組むための基盤を築くことに重点を置きました。多くの国で障害者支援に関する新しい法律が制定され、教育や職業訓練プログラムが拡充されました。これらの取り組みにより、障害者の生活環境が改善し、社会参加の機会が増えました。

スポンサーリンク

次のステップ:2003-2012年の取り組み

2-1 「びわこミレニアム・フレームワーク」の採択

2003年、アジア太平洋地域での障害者支援のための新たな枠組みとして「びわこミレニアム・フレームワーク」が採択されました。この枠組みは、障害者の権利と社会参加を促進するための具体的な目標と戦略を提供しました。

 

2-2 「びわこプラスファイブ」と「仁川戦略」

2007年、中間評価として「びわこプラスファイブ」が採択され、これにより「びわこミレニアム・フレームワーク」の実施が促進されました。そして2012年、「仁川戦略」が採択され、新たな10年間の目標として「貧困の削減」と「労働及び雇用見通しの改善」が設定されました。

 

2-3 進展と成果

これらの戦略により、障害者の社会的インクルージョンとアクセシビリティが向上しました。特に公共交通機関や教育施設のアクセシビリティの改善が進み、障害者の日常生活と社会参加の機会が広がりました。

 

障害者の権利実現に向けたサイドイベント

3-1 サイドイベントの概要と目的

「アジア太平洋障害者の十年」の最終評価の一環として、特別なサイドイベントが開催されました。このイベントの主な目的は、障害者の自立生活を中心とした権利の実現に焦点を当て、特に交通機関のアクセシビリティの進捗を検証することでした。

 

3-2 インチョン戦略とアクセシビリティの重要性

インチョン戦略において、物理的環境や公共交通機関へのアクセス向上は、障害者が社会に完全に参加するための前提条件とされています。この戦略は、障害者の権利実現と社会的包摂を促進するための具体的な目標を提供します。

 

3-3 サイドイベントの発表内容

サイドイベントでは、各国からの発表があり、パキスタン、タイ、韓国、日本からの代表がそれぞれの国におけるアクセシビリティ向上の取り組みについて報告しました。これらの発表は、障害者の権利実現における具体的な進歩と課題を示しています。

スポンサーリンク

国際会議における具体的な取り組み

4-1 サイドイベントの開催概要

2022年10月21日に、障害者のアクセシビリティに焦点を当てたサイドイベントが開催されました。このイベントはズームウェビナーで行われ、日英逐次通訳や情報保障のための手段が提供されました。目的は、インチョン戦略に基づいた障害者団体の積極的な関与と交通機関のアクセシビリティに関する進捗状況を検討することでした。

 

4-2 各国からの発表とその内容

パキスタン、タイ、韓国、日本からの代表者が、それぞれの国での障害者アクセシビリティ向上の取り組みについて発表しました。これらの発表は、障害者の権利実現と社会的包摂を推進するための各国の努力を示しています。

 

4-3 イベントの意義と影響

このサイドイベントは、障害者のアクセシビリティと社会参加に関する国際的な協力の重要性を示すものであり、各国の進歩と今後の課題を明らかにしました。

 

サイドイベントのまとめと今後の展望

5-1 会合の総括と結果の概要

サイドイベントは、アジア太平洋地域における障害者のアクセシビリティと権利実現に関する現状と課題を総括しました。このイベントは、障害者の自立生活と社会参加を支援するための国際的な取り組みの進捗を示す貴重な機会となりました。

 

5-2 今後の目標と方針

サイドイベントの結果は、今後の障害者支援の方向性を示しています。各国は、アクセシビリティの向上と障害者の社会的インクルージョンをさらに進めるための新たな戦略と政策の策定に取り組む必要があります。

 

5-3 長期的な影響と展望

このイベントは、障害者の権利実現と社会的包摂を促進するための国際協力の重要性を再確認し、アジア太平洋地域における障害者支援の将来的な取り組みに影響を与えるでしょう。

Follow me!

コメント

タイトルとURLをコピーしました