今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】廃用症候群とは?その症状を解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに高齢者の身体に生じる特徴に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。
1.高齢者にみられるフレイル(虚弱)は、慢性疾患の終末期の状態である。
2.高齢者にみられる感音難聴では、高い音から聞こえにくくなる。
3.高齢者にみられる変形性膝関節症は、廃用症候群に属する。
4.高齢者にみられる記憶障害では、短期記憶よりも長期記憶が低下する。
5.高齢者にみられる皮膚の湿潤は、褥瘡の発症リスクとなる。
答え)2.高齢者にみられる感音難聴では、高い音から聞こえにくくなる。
答え)5.高齢者にみられる皮膚の湿潤は、褥瘡の発症リスクとなる。
1限目:フレイル(虚弱)の特徴について
まず、フレイル(虚弱)の特徴について学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.高齢者にみられるフレイル(虚弱)は、慢性疾患の終末期の状態である。
この選択肢は、不正解です。
そもそも、フレイル(虚弱)とは何なのでしょうか。
フレイル(虚弱)とは、健常な状態と要介護状態の中間の状態を示す用語だと言われています。
また、75歳以上の高齢者の多くは、その中間的な状態(フレイル)を経て要介護状態に陥ると言われています。
2限目:老人性難聴の特徴について
次に、老人性難聴の特徴について学習していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.高齢者にみられる感音性難聴では、高い音から聞こえにくくなる。
この選択肢は、正解です。
感音性難聴のうち、高齢者に多くみられるのは老人性難聴です。
老人性難聴の特徴として、高い音が聞こえにくくなるという性質があります。また症状は、特に高周波数(高い音)の音を聞く力の低下から始まり、両耳とも難聴が進行することが多いと言われています。
なので、高い声の人の発言が聞こえにくくなるのが大きな特徴です。
3限目:廃用症候群について
次に、廃用症候群について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.高齢者にみられる変形性膝関節症は、廃用症候群に属する。
この選択肢は、不正解です。
変形性膝関節症は、長年の使用や繰り返される負担による加齢に伴う関節軟骨の減少による症状で、廃用症候群には属しません。
特に高齢者の場合、廃用症候群を発症してしまうとそのまま寝たきりになってしまう恐れがあります。
だからこそ、廃用症候群に対して正しい対処が求められているんです。
4限目:高齢者に見られる記憶障害
次に、高齢者に見られる記憶障害について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.高齢者にみられる記憶障害では、短期記憶よりも長期記憶が低下する。
この選択肢は、不正解です。
高齢者に多くみられる記憶障害では、特に「短期記憶の低下」が見られます。
それじゃあ、そんな短期記憶が低下すると、ほとんど記憶に残らないんじゃない?
だからこそ、高齢者の方々は忘れっぽいと言われることが増えてしまうんです。
5限目:褥瘡の発症リスクについて
最後に、褥瘡の発症リスクについて学習していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.高齢者にみられる皮膚の湿潤は、褥瘡の発症リスクとなる。
この選択肢は、正解です。
褥瘡は寝たきりなどによって体位変換が不十分となることで持続的な皮膚への圧迫からの血流の障害が起こり、組織の壊死が起こった状態を指します。また褥瘡が酷くなると、皮膚のびらんや潰瘍などをきたす恐れもあります。
だからこそ、高齢者施設では、褥瘡対策が行われている所が多いんです。
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】廃用症候群とは?その症状を解説」のおさらいをしておきましょう。
1.高齢者にみられるフレイル(虚弱)は、健常な状態と要介護状態の中間の状態である。
2.高齢者にみられる感音難聴では、高い音から聞こえにくくなる。
3.高齢者にみられる変形性膝関節症は、廃用症候群に属さない。
4.高齢者にみられる記憶障害では、長期記憶よりも短期記憶が低下する。
5.高齢者にみられる皮膚の湿潤は、褥瘡の発症リスクとなる。
なので早い段階でこれらの報告の内容については押さえておきましょう。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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