今日も社会福祉士国家試験の合格に向けて一緒に勉強していきましょう!今回のテーマは、「【わかりやすく】防衛機制を5種類・具体例を交えつつ解説」です。では、授業を始めていきましょう。
*今回の記事の構成として、初めに人間の防衛機制に関する問題を出題します。その後、問題の解答解説を行い、理解が深められる構成になっています。
問)次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.飛行機事故をいつも心配していた。しかし、事故の確率は極めて低いと考え、不安な気持ちを静めた。これを取り入れという。
2.自分の欲しかったものが手に入らず悔しかった。それで、あんなものは大した価値がないと思い気持ちを落ち着けた。これを合理化という。
3.ある辛い体験をした。その後、その体験に関する記憶が曖昧になった。これを退行という。
4.失敗した体験は苦痛なので意識から閉め出した。これを昇華という。
5.ある友人に批判的な気持ちになった。しかし、そんな気持ちは不適切だと思い、逆に優しい言葉をかけた。これを合理化という。
答え)2.自分の欲しかったものが手に入らず悔しかった。それで、あんなものは大した価値がないと思い気持ちを落ち着けた。これを合理化という。
1限目:知性化=理論建てて理解すること
まず、知性化について学習していきましょう。
選択肢の「1」に注目してください。
1.飛行機事故をいつも心配していた。しかし、事故の確率は極めて低いと考え、不安な気持ちを静めた。これを取り入れという。
この選択肢は、不正解です。
設問は、知性化に関する記述です。選択肢のように、「知性化」とは、数字やデータなどを理解することで目の前の不安を軽減することを意味します。
また「取り入れ」とは、他者の価値観や性格を自分の中に取り入れることを指します。一般的には、自分が好む人の価値観や性格を取り入れることが多く、その対象を自分と同一視する傾向があります。
※また「取り入れ」は、「接種」、「取り込み」とも呼ばれる場合もあります。
たしかに、数字やデータなどを知ることで不安が軽減することがあるよね!
2限目:合理化=自分を正当化すること
次に、合理化について学習していきましょう。
選択肢の「2」に注目してください。
2.自分の欲しかったものが手に入らず悔しかった。それで、あんなものは大した価値がないと思い気持ちを落ち着けた。これを合理化という。
この選択肢は、正解です。
合理化とは、自分の態度や行動、感情に対して認め難い何らかの理由があるのを隠して、社会的に望ましい理由を当てはめて正当化することを指します。
3限目:退行=子どもに戻ること
次に、退行について学習していきましょう。
選択肢の「3」に注目してください。
3.ある辛い体験をした。その後、その体験に関する記憶が曖昧になった。これを退行という。
この選択肢は、不正解です。
設問は、抑圧に関する記述です。選択肢にある「退行」とは、以前の未熟な段階の行動に戻ることで心の平常を保とうとすることを意味します。
したがって、選択肢は「代行→抑圧」に直せば正解になります。
4限目:抑圧=辛い体験をだんだん忘れること
次に、抑圧について学習していきましょう。
選択肢の「4」に注目してください。
4.失敗した体験は苦痛なので意識から閉め出した。これを昇華という。
この選択肢は、不正解です。
設問は、抑圧に関する例です。抑圧とは、受け入れがたい感情や思考や欲求等を、意識ではなく無意識に行うことを意味します。
抑圧のおかげで、私達は嫌な記憶をずっと覚えてなくても済むんだ。
5限目:反動形成=自分の気持と真逆の行為をすること
最後に、反動形成について学習していきましょう。
選択肢の「5」に注目してください。
5.ある友人に批判的な気持ちになった。しかし、そんな気持ちは不適切だと思い、逆に優しい言葉をかけた。これを合理化という。
この選択肢は、不正解です。
設問は、反動形成に関する記述です。反動形成とは、衝動や感情と正反対の態度や行動をとることですが、自分の感情などを隠して正反対の行動をとるため、周囲の人には不自然に感じられる場合もあります。
なので、「反動形成=好きいじめ」と考えるとわかりやすいかもしれません!
まとめ
最後に今回のテーマである「【わかりやすく】防衛機制を5種類・具体例を交えつつ解説」のおさらいをしておきましょう。
1.飛行機事故をいつも心配していた。しかし、事故の確率は極めて低いと考え、不安な気持ちを静めた。これを知性化という。
2.自分の欲しかったものが手に入らず悔しかった。それで、あんなものは大した価値がないと思い気持ちを落ち着けた。これを合理化という。
3.ある辛い体験をした。その後、その体験に関する記憶が曖昧になった。これを抑圧という。
4.失敗した体験は苦痛なので意識から閉め出した。これを抑圧という。
5.ある友人に批判的な気持ちになった。しかし、そんな気持ちは不適切だと思い、逆に優しい言葉をかけた。これを反動形成という。
福祉イノベーションズ大学では、社会福祉士国家試験の合格に向けて試験に出る箇所を中心に、情報発信をしています。
「参考書や問題集を解いただけではわからない…。」という方は、今後も参考にしてください!
今回の授業は、以上です!
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